ABOUT

【八千穂ブリューイングカンパニーについて】
私たちは、八ヶ岳の北部に広がる八千穂の森に見せられて2019年に「八千穂ブリューイングカンパニー株式会社」を設立しました。滾々と湧き出る北八ヶ岳の豊かな源流水を仕込み水に、自社農園で栽培される数種類のホップを使用して、八千穂高原ならではのビールづくりに挑戦します。
ブルワリーのエンブレムには、八ヶ岳を背景に満天の星空と美味しい空気、豊に湧き出し周辺を潤す水、標高によって様々な表情をみせる深い森、ブルワリー周辺の豊かな自然を表しました。
この土地を知っている人なら誰もが思わず自慢したくなるような、大自然の中から生まれるビールづくりを目指します。

【クラフトビールをつくるにあたり】
日本有数の美しい星空を映す信州八千穂高原ならではの澄んだ空気と豊かに湧き出る八ヶ岳の軟水はクラフトビールづくりにはまさに理想の環境です。
クラフトビールを通じ、周囲に暮らす皆様には八千穂の深い森に誇りを持っていただき、遠方より訪れる方にはこの高原をもっと身近に感じていただきたいと思います。
また、標高1600mを越え冬場にはマイナス20度を下回ることも珍しくない、本州でも最厳寒のこの地の気候は、ビールの味わいを損なう原因となるオフフレーバーの発生を抑え、最高品質のビールづくりにとってはまたとない好条件なのです。

私たちのブルワリーは単なるビール工場ではありません。ビールづくりやホップ栽培を体験したり、醗酵して変化するビールの香りやその過程を感じたり、八千穂の深い森や満天の星空を身近に想うことのできる場所でありたいと考えています。ブルワリーで過ごす時間が、例えビールを抜きにしても時にはエキサイティングであり、時には穏やかで心静まる時間であるなど、ここでの過ごし方は自由です。周囲の自然と一体となり、八千穂の自然に包まれる空間で皆様をお迎えします。

【八千穂のクラフトビールってどんなビール?】
全国には500を超えるブルワリーがありますが、その多くが都市部に集中しているのには訳があります。それは消費地に近いほうが出来立てのビールを届けるのに都合がよいからです。ほとんどのブルワリーが、タップルームと呼ばれる飲食施設を併設しているのはそのためで、駅前や繁華街に近いことが優先されます。しかしながら都市部では、仕込み水の水質や周囲の環境など犠牲にされるものも多くなります。ビールづくりにはたくさんの水が必要です。仕込み水はもちろん冷却や設備を衛生的に保つための洗浄など、一説では出来上がるビールの7倍以上もの水が必要になるとか。上質で豊かな水源が近いことは、ブルワリーにとっておのずと重要なことになります。それが例え、消費地から遠く離れることになったとしても。

八ヶ岳は全国でも有数の超軟水湧出地です。軟水には余計な雑味がなく、原料の特徴をよく抽出し、きめの細かい滑らかなビールづくりに不可欠です。私たちのビールは、「森の奥深くに立ち入ったような」豊かな麦芽の風味や「高原を吹き抜ける風のような」爽やかなホップの香り、「長い間、地中でろ過された湧水や満天の星空をおもわせる」滑らかでのど越しの良いクリーンなビールとなるでしょう。これは都市型のビールが目指しても簡単には手に入れることが難しい味わいなのです。私たちのつくるビールを飲んで、八千穂の大自然に思いを馳せる。そんな記憶に残り続けるビールをつくろうと思います。

【八千穂の森に新たな価値を】
八千穂の森には、大自然を中心としてたくさんの宝物が散りばめられています。四季折々の植物や季節によって表情の変わる美しい景観、キャンプやスキー、釣り、トレッキングから本格的な山岳登山そして人との出会い。この森を楽しもうとする人を飽きさせることはありません。私たちのビールやブルワリーそのものが、旅の目的地となり、八千穂の森周辺の新しい価値となるようなブルワリーを目指します。